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石灰化ってなに?

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石灰化とは
石灰化とは
乳がん検診のマンモグラフィーで要精密検査となり、「石灰化があります」と言われた方も多いのではないでしょうか。石灰化とは、マンモグラフィーまたは乳腺エコー(超音波検査)で白く点状に見えるものを総称して言います。
石灰化の種類
石灰化には、良性の石灰化と、がんに付随する悪性の石灰化があります。良性の石灰化は乳管内の分泌物が石灰化をおこしたり、嚢胞(乳腺内にできる液体をためた袋)壁が石灰化をおこしたり、線維腺腫という良性の腫瘍が古くなり石灰化をおこしたものなどがあります。いずれもこれらが悪性化することはなく、指摘されたからといって心配する必要はありません。
一方で、悪性の石灰化はがんに付随して出てくる石灰化です。がんは血管を新生しながら増殖しますが、増殖スピードが速いと血管の新生が追い付かず、腫瘍の中心部では壊死して石灰化します。これを壊死型石灰化といいます。画像所見は特徴的で良性の石灰化とは明らかに違いますが、典型的でない時はしばしば良性か悪性かがとても紛らわしい時があります。
そのため、明らかに良性の石灰化と判断できない時は要精密検査となり、良悪性の鑑別をつけなければなりません。
悪性の石灰化だったら
乳がん検診の際に石灰化のみでみつかった乳がんのほとんどが初期の乳がんで、進行乳がんがみつかるということはまずありません。そのため、過度に怖がらず、「自分の石灰化は大丈夫かな」と気になる方は、まずは心配せずにお気軽に受診していただければと思います。
